執筆者
もりクリニック耳鼻咽喉科
院長 森 彰之
経歴
- 2003年3月大阪市立大学医学部医学科卒業
- 2003年5月
− 2005年3月大阪市立大学医学部付属病院 耳鼻咽喉科 - 2005年4月
− 2017年3月南大阪病院 耳鼻咽喉科医員 - 2017年4月
− 2018年3月PL病院 耳鼻咽喉科副部長 - 2018年4月
− 2026年3月八尾徳洲会総合病院 耳鼻咽喉科部長 - 2026年5月もりクリニック耳鼻咽喉科 開院
当院では、鼻に関するさまざまな病気の診断と治療を行っています。鼻づまりや鼻水、くしゃみ、匂いがしないなどの症状でお困りの方は、お気軽にご相談ください。
鼻づまりが続くと、においが分かりにくくなったり、口呼吸でのどを痛めやすくなったりします。小児では睡眠や学業に影響することもあります。
原因として多いのは、かぜの鼻炎、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎、鼻茸などによる粘膜の腫れです。小児ではアデノイド肥大、片側のみの鼻づまりでは鼻中隔弯曲症や腫瘍が疑われます。点鼻薬の使いすぎで悪化する薬剤性鼻炎にも注意が必要です。検査で原因を調べ、処置や薬物治療を行います。
膿のような黄色い鼻水は副鼻腔炎でよく見られ、幼児では鼻の異物が原因の場合もあります。水のような鼻水はかぜやアレルギー性鼻炎で多く、くしゃみや鼻づまりを伴うことがよくあります。血管運動性鼻炎でも類似の症状が出ます。
くしゃみは異物を排除する正常な反応です。だるさや熱を伴う場合はかぜ、鼻水・鼻づまりを伴う場合はアレルギー性鼻炎が考えられます。鼻や目のかゆみがあると花粉症の可能性が高くなります。
においが分かりにくくなる嗅覚障害は、かぜやアレルギー性鼻炎、副鼻腔炎などで鼻の奥が腫れ、においの通り道がふさがることで起こることが多くあります。強いウイルス感染で嗅細胞がダメージを受けると、急ににおいがしなくなることもあります。
鼻の粘膜は傷つきやすく、軽い刺激でも出血します。血圧が高い方、血液をサラサラにする薬を服用している場合は止まりにくいことがあります。腫瘍が原因で繰り返すこともあります。続く場合は受診が必要です。
鼻が臭う、ドロッとした鼻水が続く場合は慢性副鼻腔炎が疑われます。細菌・カビ・ウイルスの感染が多く、難治性の好酸球性副鼻腔炎や歯性上顎洞炎、腫瘍や免疫の病気が原因のこともあります。長引く場合は検査が必要です。
後鼻漏は誰にもある現象ですが、量が増えたり粘りが強くなったりすると不快になります。アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎でよく見られ、咳や口臭の原因になることもあります。鼻の奥の炎症が関係する場合もあり、内視鏡やCTで確認します。鼻うがいが有効なこともありますが、やり方を誤ると鼻や耳を傷めるため注意が必要です。
鼻の奥には、上顎洞・篩骨洞・前頭洞・蝶形骨洞という4つの空洞(副鼻腔)があり、ここに炎症が起こる状態を副鼻腔炎といいます。
以前は「蓄膿症」とも呼ばれていた病気です。
副鼻腔炎には急性と慢性があり、症状や治療の進め方が異なります。
風邪やウイルス・細菌感染がきっかけで起こることが多く、突然強い症状が出るのが特徴です。
| 主な症状 |
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|---|---|
| 診断 | 鼻内視鏡で粘膜の状態を確認し、必要に応じてレントゲン・CT検査を行います。 |
| 治療 |
など |
3か月以上症状が続く場合は、慢性副鼻腔炎と診断されます。急性が治りきらず、炎症が持続するタイプです。
| 主な症状 |
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|---|---|
| 治療 |
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近年は、好酸球という細胞が増える
好酸球性副鼻腔炎も増えています。
喘息を伴うこと、匂いの低下、鼻茸(ポリープ)が特徴で、ステロイドを中心とした治療が必要です。
くしゃみ、鼻みず、鼻づまりが過剰に起こる病気で、ダニ、ハウスダスト、花粉、ペット、カビなどが原因となります。
体が異物と判断した物質(抗原)が鼻に入ると、粘膜の抗体と反応しアレルギー症状が発生します。
| 診断方法 |
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|---|---|
| 治療 | 原因物質を避けることが基本ですが、日常生活では難しいことが多いため、内服薬・点鼻薬を使用して症状をコントロールします。 |
アレルギー性鼻炎を根本から治療する方法として、アレルゲン免疫療法(減感作療法)があり、注射による方法と舌下で吸収させる舌下免疫療法があります。
鼻の最上部「嗅裂」ににおい分子が届かないと匂いを感じにくくなります。
風邪、副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎、鼻中隔のゆがみなどが原因です。
ウイルスによって嗅細胞が障害されると、重度の嗅覚障害を引き起こすこともあります。
鼻の横にある「上顎洞」から発生するがんです。
慢性副鼻腔炎が長期にわたって続くと発症しやすいといわれていますが、近年は減少傾向です。
| 主な症状 | 初期は空洞内で進行するため症状が出にくく、進んでから気づかれることが多い病気です。
片側だけに強く出る症状は特に注意が必要です。 |
|---|---|
| 診断 | CT検査で診断します。 |
| 治療 | 治療は、抗がん剤、放射線治療、手術を組み合わせて行います。 当院では、速やかに提携医療機関へのご紹介も行い診断後もしっかりとサポートいたします。 |
症状の程度によりますが、必ずしも毎日通院する必要はありません。
軽症の場合は、お薬による治療を行いながら、週に1回程度の通院で経過を見ることも多くあります。一方、症状が強い場合や処置が必要な場合は、短期間集中的に通院をお願いすることもあります。
お一人おひとりの状態に合わせて治療方針を決めていきますので、ご安心ください。
まずは小鼻(鼻のやわらかい部分)を指でつまみ、少し前かがみの姿勢で5〜10分ほど圧迫してください。
上を向いたり、ティッシュを奥まで詰めたりするのはおすすめできません。
それでも止まらない場合や、頻繁に鼻血が出る場合は、早めに耳鼻科を受診してください。
お子さまの鼻血は、鼻の中を触ってしまうことや、乾燥、アレルギー性鼻炎などが原因で起こることが多く、ほとんどは心配のいらないものです。
ただし、頻繁に繰り返す場合や、なかなか止まらない場合は、鼻の中に炎症や傷がある可能性もあります。一度耳鼻科で診察を受けていただくと安心です。
はい、突然花粉症になることはあります。
花粉症は、ある日突然症状が出ることがあります。これは、体の中でアレルギー反応が起こる準備が整い、一定のタイミングで症状として現れるためです。
「去年までは大丈夫だった」という方でも、今年から症状が出ることは珍しくありません。
花粉症は、アレルギー性鼻炎の一種です。
アレルギー性鼻炎は、ダニ・ハウスダスト・動物の毛などが原因で、一年を通して症状が出ることがあります。一方、花粉症はスギやヒノキなどの花粉が原因で、特定の季節に症状が出るのが特徴です。
原因や症状に合わせて治療方法も変わりますので、正確な診断が大切です。